心を救う内科医・イチと心を癒す妻・ハル。
寄り添うことで温まる、やさしい命の物語。
美しい地方都市・松本の内科医として働く栗原一止(通称イチ)。
寝る間もないほどの忙しさで働き回っている一止は、同僚や上司、
御嶽荘と呼ばれるアパートに住む友人、
そして何よりも最愛の妻・榛名(通称ハル)に日々の疲れを癒されながら激務を凌いでいる。
そんな一止の前に、大学病院から見放された末期ガンの患者が現れる。
もう医学ではどうしようもないその患者は何故か一止を頼ってきていた。
ずっと心の中におもりがあるような生活を送って来た一止はそんな患者と向き合う中で、
命を救うこととは?人を救うこととは?という医者としての在り方、
人間としての在り方を見つめ直していくことになる。
厳しい言葉をかける同僚。答えを簡単にはくれない上司。
心に突き刺さる一言をくれる友人。何があっても支え続けてくれる愛妻・ハル。
そんな多くの人たちとのふれ合い。そして、一止はそんな中から“ある決断”を下す・・・。
とても心に触れる、素敵なお話でした。
現場にいるお医者様たちにとっては、
素敵なお話、ではないんだろうけど・・・
死と向き合うことって、やっぱり難しいですよね。
平気なことではないと思う。
一止はどんなことでも涙を流さないけど、
最後の涙はぐっときました。
そして、いつも静かに、優しく支えてくれるハルの存在が
毎日のいろんな葛藤の日々を、和らげてくれてるんだろうなって。
一止が、ハルにどうして写真を撮るのかって聞いたら、
私の写真を見て、一人でも感動して元気になってくれる人がいると
嬉しいから・・・みたいなことを言ってて、
そうだなぁって思いました。
あたしが写真を撮るきっかけになったのも、
あるサイトで見つけた写真が、心にぐっとつきささって
思わず涙が出てしまって、
自分も、誰かの心を動かせる写真が撮りたい、って思ったのがきっかけだったから
すごく共感できた。
病院の先生や、看護婦さんもそうだなぁって思います。
いろんな病院があるけど、しんどくて不安なときでも
大丈夫、って言ってくれた看護婦さんがいてくれたから、
安心できたこと、たくさんあるもの。
死と向き合う先生たちは、毎日大変だと思います。
でも、最期の時を、楽しかった、幸せだったって言える。
そんな最期って、いいなと思いました。
この映画は、脇を固める俳優さんたちが好きな人ばかりで、
映像も音楽も、すごく素敵でした。
何度かうるるってきちゃいました。
スポンサーサイト